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中国駐在商社マンが教える「初めて中国旅行に行く人が知っておくべき基礎知識」(電子決済編)

皆さんこんにちは。 中国駐在員として某総合商社で働くネコクマです。

近年急速な経済発展に伴いその存在感も大きくなる中国ですが、 中国語も話せないし、電子決済の手段がないと生きていけないと言われていたりと、初めて行く人にとっては何かと不安が多いと国と言えます。

実際に、観光や出張で中国を訪問する方でまず驚くのは、英語の通じなさです。空港・ホテル・レストラン・タクシーなどで筆者の感覚的に98%は英語が通じません(通じればミラクルと言っていいくらい)。

しかし、最近のガイドブックなどには指差し会話帳などもあるので、基本的な知識を身に着けスマホの翻訳なども活用すれば、初めての中国旅行も一段と楽しくなるはずです!

今回は、中国に駐在する人間として、中国旅行に初めていく人が知っておくべき基礎知識を順番にご紹介します。

  1. 電子決済
  2. ホテルの選び方
  3. 交通手段
  4. その他の注意点

今回の記事では電子決済、次回の記事でホテル・交通手段・その他の注意点をご紹介します。

この4つの知識を持ったうえで、世界遺産の宝庫で4,000年の歴史を持つ中国に飛び込んでいきましょう!

中国ではキャッシュレス決済は必須!?

WechatPay
ALIPAY

日本でも昨今キャッシュレスが進んでおり、○○Payを利用している方も増えているかもしれません。

中国でも数年前から急速にキャッシュレス決済が進んでおり、日常生活の99%はキャッシュレス決済となります。ここでは中国で普及しているキャッシュレス決済について簡単にご紹介します。

日本では○○Payと名乗るサービスが非常に多く、「どれを選んだらいいのかわからない!」という方も多いと思いますが、中国の場合は「Wechat Pay / 微信(ウェイシン)」と「Alipay / 支付宝(ジーフーバオ)」の二つがほぼ100%のシェアを占めています。

最近では日本でも訪日中国人向けにこの二つの決済サービスを導入しているお店も増えてきてますね。

この2種類の使い分けは明確にはされておらず、強いて言えば、Alipayを運営しているのはAlibabaと呼ばれる中国のIT巨大企業で、Wechat PayはTencentと呼ばれるこちらもITの巨大企業です。

AlibabaやTencentは決済サービスの他にEコマース(ネットショッピング)やシェアバイクなど様々なサービスをAlipay / Wechat Payと連携させており、中にはAlipayでしか使えないサービス、Wechat Payでしか使えないサービスなどもあるので、消費者は2つとも利用しているケースが多いです。

この2つのサービスは基本的に中国国内に銀行口座を保有する人のみ使用可能であり、旅行者や短期出張者は利用できないものでした。

しかし、昨年末Alipayが短期居住者向けにクレジットカードでプリペイドチャージし、現地で利用できる「Tourpass」というサービスを開始し、短期居住者の中国滞在の利便性が格段に改善されました。

観光客向けTourpassを使おう!

上記の通り、これまでAlipayやWechat Payでの電子決済は中国人か、中国内に銀行口座を持つ外国人に限られており、旅行者や短期出張者が非常に不便な状況にありました。

そこでAlipayは2019年11月からこういった非居住者向けに銀行口座が無くてもクレジットカードでチャージし、現地で電子決済できる「Tourpass」というサービスを導入しました。

サービス開始当時はチャージには手数料がかかりませんでしたが、現在ではチャージ額の約5%のチャージ手数料が発生します。では、登録方法・チャージ方法をご紹介します。

【登録方法】

まずはiPhone/Androidどちらの方も【Alipay】のアプリをダウンロードしてください。アプリを登録する際に携帯番号の入力を求められますが、日本の番号でも登録可能です。

入力すると認証番号がSMS(ショートメッセージ)で送られてくるので、こちらも入力しましょう。無事登録が済んだ場合は、アプリ内の「Tourpass」を選びます。

【チャージ方法】

Tourpassをタップすると以下の画面に移動し、登録したばかりなので当然チャージ額は0です。「CNY」は中国人民元の意味です。この画面からチャージしたい金額を選びます。

一回のチャージ上限は2,000人民元(約30,000円)で、下限は100元(約1,500円)です。ご自身の滞在期間や必要な金額に合わせてチャージしましょう。金額を選ぶと次の画面に移ります。

上の画面で、Country/Regionを選択し、Japanとした場合は、パスポート情報とクレジットカード情報を入力します。

入力を完了すればチャージ完了です!

【返金に関して】

もし、チャージした後に余ってしまった場合でも大丈夫!チャージから90日間の有効期限が過ぎれば自動的に残高は返金されます。

電子決済(AliPay/WechatPay)を使いこなして、もっと中国旅行を楽しく

これまで紹介したAlipayやWechat Pay (非居住者の場合Tourpass)は主にQRコードを読み取ることで決済を行うもので、①アクティブと②パッシブの2種類があります。まず①アクティブとは、店舗においてあるQRコードを消費者が読み取り、支払金額を入力し決済を完了させるものです。

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次に②パッシブとは、店舗の従業員が読み取り機を使い、消費者のスマホに表示されるQRコードを読み取り決済をするものです。②パッシブの際に決済金額は店舗側が入力するので、QRコードを表示させるだけでOKです。

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最近はどんなに田舎に行こうとも皆このQRコードで決済を行えるため、中国人の殆どは財布を持たなくなったとも言われており、実際に筆者も中国で生活する上で財布は一切持ち歩きません。その為、スリの事件数は格段に減り、道端のホームレスも自分のQRコードを胸にかけて物乞いをしています。

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観光や短期出張などで中国を訪れた際に、コンビニで買い物、レストランで食事、タクシーで移動をする際にキャッシュレス決済を実際にやってみましょう。

まずはスーパーやコンビニなどで買い物する際には、レジでQRコードが置いてあるもしくはレジ台に張ってある場合はアクティブで決済しましょう。ない場合はパッシブでQRコードを表示します。

次にレストランなどで食事する際はさらに便利なサービスがあるお店もあります。テーブルの上にQRコードが張ってあり、これを読み取るとなんとスマホ上で注文ができるのです!スマホには料理名と写真と値段が表示されるので、「漢字見ただけじゃわかんねーよ!」となる心配もありません。

注文から支払いまで全部スマホ上で出来るものもあり、スマホ上で決済してしまえばレジに寄ることも無くそのまま退店可能です。注文のみの場合は、最後にレジまで行ってアクティブorパッシブで決済です。

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次にタクシーですが、最近はQRコードが普及し、現金での決済は相当嫌がられるうえに御釣りがないとのことで、多く支払わされることも多々あります。タクシーの場合は99%アクティブ決済で、車内にQRコードが吊られていたり、運転手のスマホに表示されたQRを読み取るの2種類です。

この場合はメーターの金額を自分で入力する必要があり、小数点第一位を繰り上げた整数の金額を支払いましょう。きちんとメーターを回しているかは要注意です!回していない場合は「打表/ダービャオ!(メーターを回せの意味)」と言ってやりましょう。

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地下鉄や市内の路線バスも一部Wechat PayやAlipayで決済できる地域も増えていますが、依然導入されていない地域も多いので、ここは現金を使用しましょう。長距離バスや高速鉄道(日本でいう新幹線)はチケット買う際に窓口に並ぶ必要あるため、現金も問題なく使えます。

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いかがでしたでしょうか。中国は非常に電子決済が普及しているので、観光に来る際は是非Tourpassなどを活用してみましょう!次回のホテル・交通手段・その他の注意点に関しても非常に重要な基礎知識ですので要チェックです!

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ネコクマ
某総合商社の中国駐在員。日本ではあまり知られていない中国の絶景スポットや世界遺産を紹介していきます!カメラはソニーa7r3