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不朽の名作「天使にラブソングを・・・」が今も人々の心を動かすワケ

『天使にラブソングを・・・』は1992年にアメリカで制作され、翌年には日本でも公開されたコメディ映画です。

コメディ映画でありながら、社会的な風刺や、人間の、醜くも美しくしい葛藤を描いた本作は、アメリカで6か月に及ぶロングヒットを記録し、日本でもゴスペルブームを引き起こしました。

主演のウーピー・ゴールドバーグの出世作として知られており、彼女はこれを皮切りにハリウッドでスターダムをのし上がる事になります。

(wikipdedia)

続編である『天使にラブソングを2』は1993年にアメリカで公開され、翌年に日本でも公開されました。前作を上回る2011年にはブロードウェイでミュージカル化もされており、今なお色あせない魅力を持っています。

そして、1作目公開から26年経った2018年には3作目の制作が発表され、2019年サービス開始予定のディズニーの定額動画配信サービス「Disney+」向けに配信されることが決定されています。

今回は、今なお、世界中で愛される、不朽の名作「天使にラブソングを・・・」の魅力を紹介したいと思います。

あらすじ

主人公のデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は、ネバダ州のリオにある「ムーンライトラウンジ」のクラブ歌手で、一帯に大きな影響力を持つマフィアのボス、ヴィンスの愛人。

しかし、ある日ヴィンスの殺人現場を目撃してしまい、その場から逃げ出しますがその命を狙われてしまいます。警察に逃げ込んだ彼女は重要参考人として保護されますが、ヴィンスの情報網から逃れるために、ヴィンスの裁判までカトリック系の修道院に匿われることになります。

修道院では尼僧として振舞うことを余儀なくされ、今までとはまるで違う生活に辟易しますが、聖歌隊の練習に参加したのをきっかけに、修道院に歌を通じて馴染んでいきます。

最初は下手な聖歌隊でしたが、デロリスの指導の下で練習していくうちに上達し、伝統的なゴスペルだけではなく、軽やかなリズムと手拍子の軽快なパフォーマンスを行い、ミサに街の若者を呼び込むことに成功します。

保守的な修道院長(マギー・スミス)とは対立しますが、歌をきっかけに修道院も地域交流をはじめ、一躍街の人気者になります。その活躍が国を超えて広まり、法王をミサに迎えることが決まるなど、平穏な日々を過ごします。

しかし、警察にいるヴィンスの内通者がデロリスの居場所をバラしてしまい、デロリスは拉致されてしまいますが…。

本作のみどころ

クラブ歌手が身を隠したのは修道院

『天使にラブソングを・・・』は殺人現場を目撃してしまった歌手が、匿われている修道院で騒動を起こすコメディ映画。しかしコメディだけでなく、修道院での生活を通じてデロリスの人間的な成長が描かれていたり、逆にデロリスの行動によって尼僧たちも変わっていく、ヒューマンドラマ的な側面もあり、大人から子供まで誰にでも楽しめる作品になっています。

ストーリーは、(ディズニーらしい)まさに王道。起承転結がしっかりしていて、最後にはハッピーエンドを迎えて、ちょっと笑えるそんな映画です。

作中では、歌手であるデロリスが修道院に匿われることになるのですが、デロリスは修道院に対して偏見を持ち、最初は馴染むことが出来ません。確かに、クラブ歌手であるデロリスは夜に仕事でお酒も飲み、朝に寝て昼に起きるという生活でしょうから、修道院の生活に忌避感を覚えるのもしょうがないかもしれません。

実際、夜9時就寝なことしてデロリスは院長に不満をいうのですが、院長の「では、自分の人生を振り返る時間になさい」と返すシーンは印象的で、デロリスが修道院の生活に苦労する様子がたびたび描かれます。ちなみに、院長を演じるマギー・スミスは大ヒット映画シリーズ「ハリー・ポッター」でマクゴナガル先生を演じており、厳しい風紀委員的な役をやることが多く、今作でもその魅力が存分に生かされています。

デロリスは修道院の生活に耐えきれなくなり、夜中に修道院を逃げ出して近くのパブに行くのですが、一緒に抜け出した修道女は「デロリスは修道院の外でも慈善活動をしようとしている」と感動します。ここまで考え方に差があると、修道院という特殊な環境でデロリスが苦労するのは当たり前といえば当たり前かもしれませんね。

手拍子などを用いた軽快な讃美歌は必見!

本作では、歌手であるデロリスがへたくそだった聖歌隊を指導し、派手なパフォーマンスもこなすエンターテインメント集団に鍛え上げます。そのため、作中でもゴスペルが多く歌われます。日本では、ゴスペルはよく知られていませんでしたが、この映画が火付け役となりゴスペルブームが巻き起こります。この映画を契機に、日本でも多くのゴスペルグループが生まれたそうです。

手拍子などの爽快なパフォーマンスを用いる歌唱シーンは本作の見どころの一つで、治安の悪いスラム街の若者も聞き入ってしまうなど、ストーリにも大きな影響を与えます。

ちなみに『天使にラブソングを・・・』で歌われているのは、正確にはゴスペルではなく、ゴスペル風にアレンジした讃美歌らしいです。映画というのもエンタメなので、必ずしも描写は正確ではないですが、それでも屈指の名シーンであることに違いはありませんので必見です。

魅力的なキャラクターの数々

『天使にラブソングを・・・』では、個性的なキャラクターが多く登場します。厳しい風紀委員的な存在である院長(マギー・スミス)、ぽっちゃりで楽しいことが大好き、歌と踊りをこよなく愛するメアリー・パトリック(キャシー・ナジミー)。特に、最初は引っ込み思案で、声も小さかったメアリー・ロバート(ウェンディ・マッケナ)は、デロリスと一番仲良くなり、歌唱シーンでは高音ソロパートを見事に歌い上げるまでに成長します。

院長は保守的で厳格な性格なので、デロリスとよく対立するのですが、最終的にはデロリスを信頼します。水と油のような二人ですが、二人の絡みは面白く、院長の切れ味鋭い毒舌に勝るとも劣らない、デロリスの毒舌も必見です。

デロリスや修道院の面々が、歌や日常を通じて育む友情や心情の変化、高らかに歌い上げる歌唱シーンなどは、コメディ感あふれる修道院の魅力的キャラクターなしには語れず、自分の押しキャラを作ることで、より一層作品を楽しめること間違いなしです。

字幕が圧倒的におススメ!

映画は、字幕・吹き替え、どちらで見るかは好みですが、『天使にラブソングを・・・』は字幕で見ることを強くおススメします。

『天使にラブソングを・・・』の見どころはなんといっても歌唱シーン。吹き替えでも、十分すぎるほどの迫力ですが、字幕のオリジナルの歌唱シーンは段違いです。ゴスペル風にアレンジした讃美歌、軽快な手拍子やパフォーマンスを最大限楽しむには字幕一択です。

本作に限らず、ミュージカル映画などは吹き替えではなく、字幕の方がおすすめです。もちろん、「字幕だと見づらいし、集中できない…」と思う方は吹き替えでも十分楽しめますが、ぜひ後で歌唱シーンだけは字幕をご覧になってください!

まとめ

『天使にラブソングを・・・』はディズニーらしい王道のコメディ映画。大人から子供まで、誰にでも楽しめる作品です。コメディタッチでありながら、不器用にも、たくましく、懸命に生きていく人間を描いた本作は、いつの時代も人々の心に訴えかけるものがあります。歌を通じてシスターたちの堅い絆で結ばれていく様には、誰しもが心が洗われる事でしょう。

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